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試合中にベストな判断が出来る力を育む、親・指導者の接し方!@オンラインサッカースクール

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今回は、サッカー指導者、

池上 正さんの著書、

『叱らず、問いかける』

~子どもをぐんぐん伸ばす対話力~

から学んだサッカー上達のヒントについて、

お話をさせていただきます。

 

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池上正さんは、

これまでに、

ジェフユナイテッド市原・千葉

京都サンガF.C.などのJリーグのクラブで育成携わっていたり、

 

ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト、

『サカイク』というサイトの中で、

あなたが変われば子どもは伸びる!

[池上正コーチングゼミ]

という連載を持っていたりと、

主に、ジュニアと呼ばれる小学生年代の指導に精通している指導者になります。

 

本書、『叱らず、問いかける』は、

そんな池上正さんが、

これまでの指導の中で感じた、

『子供への接し方』について書かれている本になります。

 

そんな中でも今回は、

本書から得た、

『試合中にベストな決断が出来る力を育む、親・指導者の接し方』

というサッカー上達のヒントについて、

ご紹介させていただきます。

 

『試合中にベストな決断が出来る力を育む、親・指導者の接し方』

 

まず、結論からお伝えしますと、

『試合中にベストな決断が出来る力を育む、親・指導者の接し方』とは、

ズバリ、『叱るのではなく問いかけるという接し方』です。

 

なぜ、問いかけるという接し方が、

『試合中にベストな決断が出来る選手を育てる親・指導者の接し方』

なのかというところは、

後ほどお伝えするとして、

まずは、『問いかける』という接し方について、見ていきましょう。

 

★『問いかける』という接し方

 

タイトルにもあるように、

著者の池上さんは、本書の中で、

『叱るのではなく、問いかける』ということの重要性を、

述べています。

 

『問いかける』という接し方に関して、

言葉から、イメージが湧くかと思いますが、

本書での具体例なども踏まえて、

ご紹介させていただきます。

 

池上さんは、クラブの地域貢献の一環として、

小学校の巡回指導などをしていたそうですが、

子どもたちが、なかなか話を聞いてくれない、

ということがあったそうです。

 

そんなとき、池上さんは、

『静かに話を聞け!』と叱るのではなく、

『池上コーチが一生懸命話しをしているのに、

どうして聞いてくれないのかな?

このままで良いのかな?』

という風に問いかけたそうです。

 

すると、騒がしくしていたメンバーの一人から、

『変わったほうが良いと思う。』という意見が出てきたそうです。

 

これが、

『問いかける』という接し方の一例になります。

 

ここまでの『叱るよりも問いかける方が良い』というお話は、

あなたも、肌感覚でなんとなく理解が出来る部分ではないかなと思います。

 

ここで、梅コーチ自身の経験も踏まえ、

『問いかける』ということを深堀していきたいと思います。

 

★『問いかける』のポイント

 

先ほどご紹介した一例のエピソードの中で、

私がポイントだと感じたのは、

叱るのではなく、問いかけたことで、

“子どもたちの考え方が変わった”のではなく、

『自分たちで考え始めた』ということが、

ポイントだと感じました。

 

『話を聞け!』と伝えてしまうことは、

『話を聞いた方が良い。』という

正解らしい答えを無理矢理押し付けていることになります。

 

一方、

『どう思う?どうしたら良いと思う?』

と問いかけることは、

正解がなんなのか、子どもたち自身に考えさせています。

 

この、『自分たちで考える』というところが、

『問いかける』という接し方のポイントであると考えています。

 

問いかけることの目的は、

『その方が言うことを聞きますよ。』ということではなく、

重要なのは、

『自分たちで考えて、答えを出す。』

という習慣が養われるところです。

 

しかし、この『問いかける』ということを少し勘違いして、

『はいはい、質問して自分の口で言わせればいいんでしょ。』

というように、

自分たちが既に用意している答えに誘導することが目的である。

という認識をされている方がいらっしゃるかと思います。

この場合は、表面的には同じ、問いかけているようでも、

実際には『叱る』のとあまり変わらず、

『問いかける』の本当の効力が発揮出来ていません。

 

自分たちが既に感じている答えへ導こうというスタンスではなく、

子どもたちに考えてもらおうというスタンスがなければ、

『問いかける』ことの本当のパワーは発揮されません。

 

自分も別に正解を知っているわけではない、

答えを一緒に見つけたいから、どう考えているか教えてほしい。

という、子どもたちに考えてもらおうというスタンスで、

『問いかけて』いくと、

コーチたちが考えていたこととは違う答えが返ってくることもあるかと思います。

 

先程の例では、1度の問いかけで、

子どもたちが出した答えと、

池上さんが感じていた答えが、

『コーチの話をしっかりと聞こう。』

ということで、たまたま同じでしたが、

『しっかりと問いかける』ことが出来ていれば、

同じにならないことも、合って当然だと思います。

 

しかし、これこそが、『問いかける』ことの正しい形だと感じました。

 

ここでさらに、具体的にどうすれば、表面的な問いかけにならないか、

という梅コーチ的な補足を、2つご紹介させていただきます。

 

★『問いかける』パワーを最大限発揮させる重要な2つのポイント 

 

一つ目は、“普段からリスペクトを欠かない。 “

ということです。

 

普段からリスペクトを欠いた対応をしていたり、

常に上下関係を引いてしまっていては、

相手は、『その人が求めている答え』を言おうとします。

普段から、常にリスペクトを忘れないということが、

『問いかける』ことの効果を発揮させてくれると考えています。

 

二つ目は、

問いかける前に、

あなたの力を借りたいということが伝わる一言を添えることです。

 

先ほど、ご紹介した、

『コーチの話を聞かない時』という例でいうと、

 

『どうしたらいいと思う?』と問いかけるだけでも、

叱るよりも充分効果的だと思いますが、

『コーチは皆で楽しい時間を過ごしたいと思っているんだけど、

このままでは皆がルールを理解しないままスタートして、

つまらない時間になってしまう。

皆がルールをしっかりと理解するために、いい方法はないかな?』

というように、

今、自分が困っているという状況を伝え、

あなたの力を使って助けてもらいたい、という姿勢を示すことで、

『求められている答え』ではなく、

『自分たちで答えを考える』ことに繋がります。

 

以上、2つの補足、

  • 普段からリスペクトを欠かない。
  • あなたの力が借りたいという一言を添える。

を意識していただくことで、

『問いかける』ことの効力は、より発揮されると思います。

 

★サッカーにおいて、『自分で考える力』はとても重要。

 

ここで、サッカーに話を移します。

当然ではありますが、

サッカーは、監督ではなく、選手がプレーします。

試合中、監督から指示を受けてから動いたのでは遅いという場面もあったり、

ピッチの中でしか感じられないことというのが多くあります。

そんなサッカーにおいて、

瞬間瞬間、自分自身で考え、判断していけるという能力は、

とても重要です。

 

そういった意味で、

『自分で考える能力』を養うことが出来る、

『叱るのではなく、問いかける』という接し方は、

『試合中にベストな決断が出来る力を育む、親・指導者の接し方』だと感じました。

 

このような、『問いかける』ことの重要性については、

前回ご紹介させていただいた、

久保建英選手のお父様、久保建史(くぼたけふみ)さんが書かれた本、

『おれ、バルサに入る!』の中でも述べられていました。

 

久保建英選手のお父様も、

様々なことを問いかけることで、

『考えさせる』ということを大切にしていたそうです。

 

怒鳴る保護者や、指導者がいる理由は、

『あいつは叱ったほうが伸びる』

『ほめるとつけあがる』

など、様々な考えが理由になっていると思います。

 

しかし、叱るということは、

答えを押し付けることです。

 

大人が子供たちに対して、

あたかも正解かのように、答え押し付けてしまっては、

考える習慣がなくなり、

子どもたちの持っている可能性は、制限されてしまいます。

 

特にサッカーや子育てに関しては、

数学などと違い、

いつも決まりきった正解というのはない。

と私は考えています。

 

サッカー選手としては、

その状況時々で変わる正解を導き出すために、

状況を一番理解している自分自身が考える。

ということがとても重要です。

 

以上、うめコーチが、

『叱らず、問いかける』を読んで学んだ、

『試合中にベストな決断が出来る力を育む、親・指導者の接し方』とは、

『叱るのではなく問いかける接し方』というヒントについて、

お話をさせていただきました。

 

本書は、

サッカーをしているお子さんに限らず、

全てのお子さんに対して通ずる内容になっているため、

保護者・指導者の方にとっては、

とても参考になる1冊だと感じました。

 

ご興味がある方は、ぜひ一度、

読んでみてください^^

 

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記事をお読みいただき、ありがとうございました!

 

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